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【イベント実施報告】新宿御苑 冬の樹木ウォッチング 冬を乗り切る生き物たちの知恵と工夫

2023/ 01/ 25
                 

新宿御苑の新宿門前に集合、受付後各自入園して頂きました。芝生広場で開会式の後、5班に分かれてスタートしました。1班3~5名と、少人数でじっくりと観察していきます。早朝は今冬一番の冷え込みでしたが、陽射しが出るとともに暖かくなり、余り寒さを感ぜずに済みました。


新宿御苑で見られる15種類の樹木の載った、森の自然倶楽部オリジナルの「樹木ウォッチング入門」の冊子を手に、順次その特徴を確認しながら進みました。参加者からはこの後もこの冊子を活用していきたいという嬉しい声も聞かれました。

「樹木ウォッチング入門」の表紙


まずは満開のソシンロウバイの香りを楽しみ、ハクモクレンの芽鱗に覆われた冬芽や、雄花から花粉の飛ぶヒマラヤシーダーなどを観察しながら進みます。モミジバスズカケノキの巨木には参加者の皆さんは驚かれた様です。

ミジバススカケ巨樹の観察


「母と子の森」の入り口では、ラクウショウの気根の林立には驚きの声が上がりました。更に猿顔に見えるオニグルミの葉痕やアブラチャンの冬芽などを観察しながら進みました。ここは樹木の種類も多く、観察に長い時間を掛けました。普段なかなか見ることが出来ないハランの花も観察すること出来ました。

珍しいハランの花を観察


「母と子の森」を出て「日本庭園」に向かいます。上の池では、毎年オシドリが越冬しています。この日は樹木に隠れて見ることが難しかったのですが、一部の参加者は運よく見る事が出来た様です。


咲き始めたカンザクラや変わった樹形のタギョウショウなどを観察しながら、旧御凉亭(台湾閣)経由で中央休憩所へ。中央休憩所は暖房が入っており、暖かい中で昼食をとることができました。


午後は、「中の池」から「玉藻池」経由で温室に向かいます。「中の池」ではマガモやハシビロガモなどの冬鳥やカイツブリも観察出来ました。池のほとりでは、スイセン「ペーパーホワイト」が満開でしたが、その華麗な姿と独特の香りとのギャップに参加者の顔が曇りました(笑)


芝生の広がる風景式庭園やプラタナス並木の整形式庭園の景色を楽しみながら玉藻池へ

整形式庭園のプラタナス並木で観察


玉藻池では、キンクロハジロやホシハジロなど潜水性のカモ類が見られましたが、下見で確認出来たオシドリが見られずに残念でした。ここでは対岸のイイギリの赤い実が印象的でした。

玉藻池のほとりを進む


最後に冷えた身体を温室で温めながら、しばし熱帯植物を観察します。食虫植物のウツボカズラや幹生果のカカオの実、仏教三大聖木のサラソウジュなど、温室外では見られない、熱帯地域特有の植物を観察できました。


15時過ぎには各班とも新宿門に戻り、参加者の感想をお聞きして解散としました。参加者からは「ただ歩くだけではわからなかった樹木のことを沢山知れた」、「季節が違うと木の様子が違ってくるので、季節を変えて観察したい」、「冬芽に興味があり今回参加したが、とても面白く楽しい観察会だった」、「ラクウショウの気根が、じっと見ていると色々なもの見えてきて面白かった」、「冊子の資料は持ち帰ってよく見ます」など、うれしい感想を多く頂きました。


報告:中澤
                         
                                  

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