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【下見報告】空と花の百名山 入笠山

2023/ 06/ 19
                 
多くの方にお申込をいただきました「空と花の百名山 入笠山」は、残念ながら前日の豪雨による交通混乱の影響で中止となってしまいました。スタッフで行った2回の下見のうち、天気に恵まれた2023年5月27日(土)の様子をお届けします。 

 JR中央本線富士見駅からシャトルバスで10分、富士見パノラマリゾートに到着、リゾート内の山麓駅からゴンドラで一気に標高差800mを上り、15分程で山頂駅へ。 

まずは、山野草公園で早春の草花を観察します。1~2週間すればドイツスズランの花が一面にみられますが、この日はまだ若葉状態でした。ただ、山野草公園をゆっくり歩くと、サクラソウ、マイヅルソウ、ツバメオモト、タケシマラン、シロバナエンレイソウなど、様々な植物が花開いていました。 


(サクラソウ) 


(マイヅルソウ) 


(ツバメオモト) 


(タケシマラン) 


(シロバナエンレイソウ) 

 展望台から、迫力ある八ヶ岳や南アルプスの山並、富士山や甲斐駒ヶ岳が一望できました。 

山野草公園の山道の中ほどに、自然発芽率が極めて低い希少種イチヨウランの株がたくさんみられ感動しました。10年程前に数株発見されたものを園で大事に大事に育てたそうです。 


(イチヨウラン) 

 また、環境省の準絶滅危惧種、ヤマシャクヤクもちょうど花の時期を迎えていました。一つの株に一つの花しかつけず、開花期間は3~4日と短い花です。 


(ヤマシャクヤク) 

 そして、この時期の入笠山の目玉であるカマナシホテイアツモリソウはと歩を進めると、数株開花していました。本州では長野・山梨・福井県だけに、長野では富士見町のみに自生しているランだそうです。 


(カマナシホテイアツモリソウ) 

 山野草公園から、ウグイスやカッコウ、エゾハルゼミの声を聴きながら入笠湿原まで歩きます。入笠湿原は、ミズバショウの花が終わりを告げ、120万本のニホンスズランはまだ蕾がわずかという状態でした。 


(ニホンスズラン) 

 それでも咲き始めのエゾノコリンゴやクリンソウなどに胸がときめきます。 


(エゾノコリンゴ) 


(クリンソウ) 

森くらイベントの下見によくあるパターンで、動植物の観察に時間を使ったため、昼食は頂上までたどり着かず、湿原の近くの山彦荘広場でいただきました。 昼食後、登山口までは、オオカメノキ、サンリンソウ、コミヤマカタバミなどの花が旬を迎えていました。 


(オオカメノキ) 


(サンリンソウ) 


(コミヤマカタバミ)  

いよいよ登山です。歩行時間は40分ほどですが、さすがに2000m級の山だけあって、登りはかなり急できついです。ゆっくり登っていきましょう。 

 到着した山頂は、標高1955m。八ヶ岳やアルプスの山々を一望する中空の世界です。冬の晴れた日には本州の主要な山脈を見ることができ、百名山を32座もみられるそうです。この日も美しい山々の姿がみられ爽快でした。 

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(山頂からの八ヶ岳) 

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(入笠山頂1955m) 

下山の途中で可憐なオトメスミレや、入笠湿原ではアケボノスミレの花を発見しました。 


(オトメスミレ) 

 時間が押したため、急ぎ足でゴンドラ山頂駅へ。富士見駅には3時40分頃に戻り、16時過ぎの特急あずさに乗って、夢の世界から新宿方面へと帰ってきました。 

またいつか、「空と花の百名山 入笠山」へ、皆様とご一緒したいです。 

中村 賢史 

 
                         
                                  

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