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【イベント実施報告】草原の花を満喫 高座山

2023/ 10/ 17
                 
高座山(たかざすやま)は忍野村の茅場として維持され続けた山で、今では珍しくなった草原性の植物の宝庫となっている場所です。
「ざす」とは元々焼畑を意味しており、各地に地名として残っています。こちらの山の斜面では今でも一部で野焼きが行われています。


今回の「草原の花を満喫 高座山」は10月10日と12日に2回実施しました。
これは現地への交通手段が限られているため、大人数ではバスに乗車できなくなる恐れがあると考えて、各回10名の少人数での実施となりました。
10日は朝は雨が降っていましたが昼頃には陽が差し、12日も午後雨の予報でしたが降られずに済みました。


前日の9日に大雨が降ったことから、急な坂を降りるルートをやめ、安全に降りられるルートに変更しました。
そのルートでも思った以上にたくさんの花が見られました。

また滑りやすい状況を考えて、シュロ縄を参加者分準備して装着していただき、安全に歩いていただきました。
これらの安全対策は、参加者の方々から好意的な反応を多くいただきました。


忍野村役場前で始まりの会を実施して準備体操をし、車道を鳥居地峠まで歩きます。
周りは田園風景が広がり、次第に林道になりますが、そこでも多くの花が咲いています。
しかし早い時間に戻ることを目標に、行きの観察は控えめにして進みます。
ここではツクバトリカブトの綺麗な紫色にうっとりし、エリマキツチグリのかわいらしい姿に思わずにっこり。

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ツクバトリカブト

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エリマキツチグリ

鳥居地峠では早めの昼食をとって、いよいよ高座山に向かいます。
途中ではエゾカワラナデシコ、ヤマラッキョウ、コシオガマ、リンドウなど紫色の花が続けて現れました。

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エゾカワラナデシコ

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コシオガマ

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リンドウ


そして高座山名物の急登(その1)を半分ほど登ると「アッター!」の声、みなさんが今日お目当てにしていたムラサキセンブリが咲いています!
急登の脇なので、まずは態勢をしっかりさせてから、お一人づつ写真撮影タイムになりました。

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ムラサキセンブリ

頂上直下の急登(その2)は行かずに、途中からススキ原に降りて、さらに花を探しました。

サワヒヨドリ、ハバヤマボクチ、オミナエシ、ウメバチソウ、フシグロなど草原の花を観賞しながら、大回りしながらゆっくりと降りました。
2日間ともススキが陽に映えて輝く姿が見られ、みなさんうっとり。

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ハバヤマボクチ

img_652d2401615c7.jpgフシグロ

鳥居地峠まで戻って滑り止めのシュロ縄を外して、林道を歩きます。
朝はゆっくり観察できなかったキノコなども見られました。


「草原ならではの花をたっぷり堪能できました」「高座山は初めてで、山に魅かれて申し込みましたが、秋の花がたくさん見られ、ススキたなびく草原の景色も素晴らしく、楽しくて仕方がない観察会でした」「少人数なのでじっくり観察し、話を聞けたのが良かったです」と好意的な評価をたくさんいただきました。


最後は整理体操をして解散、停留所近くのJAやコンビニでお買い物をして、夕暮れ迫る高座山を見ながらのんびり帰りのバスを待ち、帰途につきました。

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富士山にかかる天使の階段


岡本 俊彦

                         
                                  

コメント

No title
いつもありがとうございます

念願の、ムラサキセンブリを見れて嬉しかったです。
手付かず山、沢山の花あり、とても綺麗で見頃でした
登山道のアザミを踏まなくてはならず
かわいそうでした。

その中にムラサキセンブリ、環境が変化する中、
今後も、見れる事を願います。

山の急登の状況を聞いていました
大変な登りで、シュロ縄を用意してまで、スタッフさんの気苦労が伺えます。

ありがとうございました。
No title
中谷さん、いつもご参加いただき、またコメントもたくさん頂戴してありがとうございます。
今回はムラサキセンブリの綺麗な状態をご覧いただけてよかったです。
今後もあの環境がムラサキセンブリをはじめとする草原の花たちにとって、快適な場所であり続けてくれたらと思います。
また多くのスキー場がいろいろな園芸植物を植栽することで夏の集客をしようとしているなか、
菅平スキー場は草刈りをしたそのままでおいてくれるために、草原でなければ生きてゆけない植物にとって素晴らしい場所になっていることもわかりました。
スタッフの投稿にあげてありますので、よろしければご覧ください。
ここは場所も遠く交通の便もあまり良くないため、森くらでの実施は難しいと思いますが、
もしご興味があれば、来年お友達といらっしゃってみてはいかがでしょうか?
森の自然倶楽部 岡本
No title
中谷さん
ご一緒させていただきありがとうございました。
草原の草花は光を必要としていることから、今回歩いたように藪が深くなっていくと今後の環境変化の心配があります。人が訪れて歩く事で道の両側は明るさが保たれて、道沿いにより多くの草原植物の花が咲いていることからもよくわかりますね。
植物への愛情深い中谷さんらしいコメントをありがとうございました😊
高橋まり子