【イベント実施報告】紅葉の古都鎌倉ハイキング

天候を心配しながらの開催であったが、29名の方が参加され、紅葉や秋の草花・実など晩秋の鎌倉を満喫した。

4~5名の班ごとでオリエンテーション

北鎌倉駅から六国見山展望台へ向かう。「相模、武蔵、伊豆、上総、下総、安房」の六国が望めたことから名が付いた名で、この日は富士山は見えなかったが、相模湾、大船、稲村ヶ崎、名越の山などが眺望できた。

山道を歩き六国見山頂上(147m)を経て、明月院に向かう。

キチジョウソウの実

明月院では、本堂前の枯山水庭園を眺め、丸窓からの紅葉を楽しむ。スイセンが咲き始めていて、クロモジの可愛い冬芽もたくさんついている。

明月院の紅葉とササリンドウ

クロモジの冬芽

明月院から、浄智寺に向かう。途中、黄葉した大きなイチョウの木についたテイカカズラを観察する。八の字状の実が割れ始め、白い冠毛のある種子が見える。

テイカカズラの観察

浄智寺の参道の階段は、鎌倉石が敷かれ時を経た趣がある。参道脇にはフタバハギの花が咲く。

浄智寺の自然豊かな森を楽しみ、葛原岡ハイキングコースを歩く。葛原岡神社に到着し、こもれび広場で昼食。神社の参道脇には、フユザクラ(写真)やジュウガツザクラが咲く。

境内にある大木のムクロジはたくさんの実を落としている。

ムクロジの実

源氏山公園の紅葉を楽しみ、頼朝由来のパワースポット銭洗弁財天に向かう。スズメウリが小さな実をつけている。

スズメウリの実

錢洗い弁天、上の水神社の池周りにはシダが多く、ホラシノブが紅葉している。

源頼朝の像のある源氏山公園へ。広場近くには、サザンカの花が咲き、ツバキも咲き始めている

北条政子・源実朝の墳墓をめぐり、美しい参道の寿福寺へ下った。

寿福寺の参道

参加者の感想は、

「六国見山や源氏山の紅葉が綺麗で、楽しめた。」
「冬の季節でもいろいろな植物を楽しめることが分かった。」
「キチジョウソウの花と実が良かった。」「マユミの実が綺麗だった。」
「ナンテンハギの花が美しく良かった。」「ジャノヒゲの実がコバルト色で奇麗だった。」
「ムクロジの実はエミール・ガレの工芸品のようだった。」
「植物と昆虫、鳥などの自然のつながりがよくわかった。」
と大変好評でした。

明月院丸窓からの紅葉の写真を、今回ご参加いただいた西山さんからいただきました。ありがとうございました。

吉原秀敏

コメント

  1. 宮下直子 より:

    いつも皆様の活動を、指をくわえて拝見しております。12月のこの時期に花や実、春を待つ芽など観察されていらっしゃるご様子、その上、古都の寺社、自然道を経由され、今回の企画を堪能されてらしたのですね。いつか参加させていただけるのを楽しみに、毎回の報告書を心待ちしております。