2022年4月9日(土)に長沼公園から多摩美大へのコースをスタッフ7名で下見予定でしたが、長沼公園内の下見に時間がかかりすぎ、途中でコースを変更し平山城址公園経由コースを下見しました。
その時の様子をお知らせします。
当日は天気も良く、春らしい暖かな日差しのもと、気持ちの良いハイキングができました。長沼公園は丘陵地の北側斜面にあり、高低差100mの尾根道と谷筋が入り組んだ地形です。
長泉寺口から長沼公園に入るあたりから里山らしい植物が現れはじめます。
石垣に咲くキランソウ
小川沿いのニリンソウ
栃本尾根に登っていくとアマドコロの仲間の植物が次々に出てきます。
斑入ミヤマナルコユリ
階段の途中で出会った大きな花のタマノカンアオイ
チゴユリは早くも花を咲かせていました
樹々は、サワフタギ、アワブキ、ネジキなどの冬芽が展開し、柔らかな新芽がひろがる様子を楽しみました。
皆で知恵を集めて判別したネジキの実
公園内のあちこちに咲いていた甘い香りのニオイタチツボスミレ
公園の南端に沿って続く野猿の尾根道は展望が開け、浅川の流れや八王子、日野の街が見下ろせます。様々な種類の木や草が道沿いに咲き、その姿や香り楽しみながら歩きました。
シジュウカラやコゲラ、ウグイスなどの声がしますが、姿はなかなか見えません。
少しだけ咲き残っていたヤマツツジの花
クロモジ雄花 花の香りは?
濃い紅紫色の花弁と側弁基部の白毛、細長い距が特徴のアカネスミレ
見上げれば咲いていたマルバアオダモの両性花
広い頂上園地は人影が少なくゆったりできます。ここで昼食休憩を取りました。
広々とした頂上園地。トイレ完備です。
ここまでで、予定時間を大幅に超えていたので、予定を変更し霜降りの道を降りて、平山城址公園に行くことにしました。霜降りの道でも、沢山の花々に会いました。
早くも蕾を並べたハナイカダの雄株
ジロボウエンゴサク
沢沿いに咲くネコノメソウ
公園の長沼口から民家の間を平山城址公園に向けて歩きました。
平山城址公園は、かつてここに見張り所を築いていたとされる平山氏にちなんで名づけられた高低差30mほどのなだらかな南東斜面の公園です。
平山城址公園の湧水を集めた猿渡の池
白い花弁で、全体に毛が多いマルバスミレ
平山城址公園からは平山季重神社の横を通って駅に向かいました。
平山季重神社
長沼公園は37ヘクタールほどの広さですが、尾根と谷が入り組んでいて変化に富み、手入れされた雑木林の植物も種類が多く、春は特に多くの花々が楽しめそうです。
山本明子
コメント