【イベント実施報告】小峰公園と金剛の滝 早春の花を探して

大雨が上がり、春の柔らかな日差しがさすJR武蔵五日市駅に参加メンバーが集合しました。高い空を数羽のヒメアマツバメが飛んでいます。
準備体操の後、6班に分かれてスタートしました。まずは、あきる野市を流れる大きな秋川を渡り、南方向にある小峰公園を目指します。

秋川橋では、いくつかの班がいきなりカワセミに遭遇しました。少し距離がありましたが、ブルーと腹の橙色が光に映えてよく目立ちます。橋の袂、ほぼ満開のカワヅザクラでメジロ達が楽しそうに遊んでいました。森ではウグイスが上手にさえずっていました。

駅から30分ほど歩くと、小峰公園の入口、けやき広場に到着です。ここでは、コスミレやアオイスミレなど早咲きのスミレのかわいらしい姿が見られました。湿地にはヨゴレネコノメが群生しており、名前の割に美しく味わい深い花をじっくり観察しました。成虫で越冬し、眠りから覚めたテングチョウが飛んでいました。

(ヨゴレネコノメ)

ここから少し山道を登ります。芽生えたばかりのシュンランを目ざとく発見した参加者がいて、みなで見ることができました。

(シュンランはどこ?)

赤と白のウメが咲くふれあい広場では、小さな水の流れにネコノメソウの群生が見られました。
傾斜地では、やや終わりかけでしたがセリバオウレンが清楚な姿をとどめていました。そして、スタッフ下見時にはなかったカタクリがたくさん咲いており、セントウソウも白い小花をつけ、アズマイチゲが可憐な姿を見せてくれました。

(セリバオウレン)

(カタクリ)

ふれあい広場に隣接する谷戸田(谷あいの田んぼ)では、ヤマアカガエルの無数のオタマジャクシが楽しそうに遊んでいました。「オタマジャクシなんて久しぶりに見た~」との声も多く聞かれました。森の中からヤマアカガエル(親)の高めのトーンの鳴き声が聞こえました。

11時半頃から早めの昼食をふれあい広場でいただきました。梅の花咲く広々とした広場でいただくお弁当は、ほのぼの感満載でとても美味しく感じますネ。

(ふれあい広場でお昼)

午後は桜尾根を通り、展望広場へ。早春らしくダンコウバイやウグイスカグラが咲いていました。展望広場からは、あきる野市の市街と奥多摩の山々が一望できます。エメラルドグリーンの武蔵五日市駅を遠くに見下ろして、「かなり歩いてきたなぁ」とみなで小さな感慨を共有しました。

そこからさらに歩いた本日の登山の最高地点は標高336m、スタート地点との高低差は約150m。展望はありませんが、ゴロゴロ大きな砂岩が見られ、大昔に海底だった様子がうかがわれました。小休止の後、カンアオイの花などを見ながら、もう一つのメインスポット、金剛の滝を目指します。

滝への急な山道は慎重に降りていきます。たどり着いた砂防ダムのある平地は、キヨスミイトゴケの森。少しだけ開花したフサザクラや咲きたてのユリワサビなど、湿生の植物に囲まれた場所です。

そして、ようやく金剛の滝に到着~。

昨日の大雨で、そこいら中に水があふれ、崖からは下見時にはなかった細長い滝がたくさん流れ落ちています。まさに水と岩の秘境といった様相です。

頭を打たないよう気をつけながら手掘りの洞窟を通り抜けると、急に開けて14mの雄滝が目の前にドーンと現れます。(因みに洞窟に入る前にある小さな滝が雌滝。)

(手掘りのトンネルを抜けると)

(金剛の滝に到着~)

(金剛の滝を撮影)

水があふれ、濡れない場所がわずかしかない岩の上で班ごと順番に立ち、滝の音に打たれました。

滝の脇や少し歩いた川沿いに、ハナネコノメが花を開いていました。早春のわずかな期間しか見られない花なので初めての方も多く、「え~!こんなに小さいの~?」という声が多く上がりました。「でも可愛い~」というのが次の反応です。満開は来週くらいでしょうか。それでも下見の際には蕾だった花が開いており、スタッフとしてはホッとした瞬間でした。

(ハナネコノメ)

滝から降りてきた道を逆に上るのは足がかなりきついですが、崩れそうな木の梯子橋などを渡りつつ、坂を登り切りました。

広徳寺は、鎌倉五山第一位、臨済宗建長寺派のお寺。1373年創立とされています。かやぶきの総門や山門がいい味を出しています。本堂裏手に東京都の天然記念物のタラヨウやカヤの大木がありました。ちょうど、本堂脇の屋根が檜皮葺(ひわだぶき)の施工中で、ヒノキの剥いた皮を何層にも積み重ねて屋根を形成していく様子が観察できました。ユネスコ無形文化財にも登録された日本古来の匠の技です。

(広徳寺山門)

ここからスタート地点のJR武蔵五日市駅までけっこうな距離を歩きます。ダイサギやアオサギ、トビなどの大きな鳥が間近を飛ぶ秋川添いを、里山の風景も楽しみながら歩き、午後3時半頃、終点武蔵五日市駅に到着しました。ちょうどポチポチと雨が降り出しました。雨の間隙を縫った、晴れ女・晴れ男たちのハイキングでした。

参加者からは、「金剛の滝の洞窟には驚いた。洞窟をくぐって上の滝に行ったがドキドキして楽しかった」「ハナネコノメの花が小さくて可愛かった」「小峰公園の春の花、カタクリ、アズマイチゲ、セリバオウレン(雄株、両性花の違い)を見ることができて良かった」「少人数の班編成で説明がよく聞けたし、みんなで動植物の話をしながら和気あいあいと歩けて楽しかった」「歩きごたえのあるハイキングで充実した」「自然のままの公園や秘境っぽい滝、お寺もいい雰囲気だった。河原でもいろいろな鳥がみられ、次から次に好奇心を満たしてくれるコースだった」など大変好評を得ました。

中村賢史

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