2023年5月18日 夏のように暑い日になりました。
埼玉県民の森は冬にオオマシコなどを多く観察できるポイントですが、今回は夏鳥を探しに下下見を実施しました。
電車でゆくと西武秩父線 芦ヶ久保から徒歩2時間!
森くらではだいぶ以前に芦ヶ久保から山の花道で観察会を実施したことがありますが、そこから県民の森までは2時間歩く必要があります。
残念ながらバスも通っておらず、交通の便の悪いところです。
駐車場に到着するとキビタキの美しい声が聞こえます。そしてすぐ横の木のてっぺん付近でホオジロが盛んに囀っているのを見つけました。冬のホオジロは藪の中でチ・チと小さな声で鳴いていますが、夏になるとこのように木のてっぺんで立派に囀っています。
幸先がいいなと、誰もが思ったのですが、その後お昼になったこともあってか、小鳥の声は少なくなりました。
もちろん植物好きメンバーの集まりですから、鳥がいなければ花を探します。
早速ベニバナトチノキの大きく綺麗な花序を鑑賞して、アブラツツジ、ミミナグサなど小さく可愛い花を見つけました。
ベニバナトチノキ 虫がたくさん集まってきていました
アブラツツジの花 右側の花は開いています
ミミナグサ オランダミミナグサではなく、日本のミミナグサ
ツクバネソウの花も咲いています。
エビネも咲いていました。
とここで、虫好きスタッフが羽化したばかりと思われるオオミズアオを発見。風に煽られながらも、少しづつ羽を伸ばしているようです。がんばって!と声をかけてその場を後にしました。
オオミズアオ
アオハムシダマシ 金緑色の金属光沢が美しい
お昼を食べていると、その横にトウゴクサバノオが実をつけていました。この実の形がサバの尾に似ているということから名がついたと言われます。よく見ると両端の先に細い線が出ていたり、茎との間には小さな円柱状のものが付いていたり、細かい造形が面白いです。
しばらく行くとオオルリの声がします。大きな木が暗く茂っているところで、わかりにくかったですが姿を発見!しばらくじっとしていてくれたので、スコープでじっくりその美しさを鑑賞させてもらいました。
その後丸山に登りました。
暑さのせいか周囲は白くもやってしまい景色はあまり見えませんでした。
正面が痛々しく削られた武甲山
今回下下見に参加したスタッフです。
岡本 俊彦
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