2023年4月21日(日)晴れ
天気予報とは打って変わって晴天となった日曜日、秩父の蓑山を訪れました。農作業の蓑を伏せたような姿ということから名がついたようですが、頂上には県立美の山公園があり、今では美の山が通り名となっています。
秩父鉄道の親鼻(おやはな)駅から歩き始めると、すぐにジュウニヒトエが登山道のわきで出迎えてくれます。春先の気温が高かったため、春の花々のいくつかはすでに最盛期を過ぎていますが、逆にまだ早いと思っていたヤブデマリ、ヤマオダマキ、ミツバウツギ、オトコヨウゾメ、コゴメウツギなどが早々と花を咲かせていました。
ジュウニヒトエ
ヤブデマリ
ヤマオダマキ
オトコヨウゾメ
キビタキやオオルリの美しい声を聴きながら、山道を登っていくと最盛期は過ぎているもののイカリソウ、シュンラン、ヒトリシズカ、チゴユリなどがまだまだ花を咲かせていました。美の山公園に入るとすでにサクラの大部分は終わり、代わってヤマツツジが満開に近く、あちこちで燃えるような橙色の花を咲かせていました。
イカリソウ
ヤマツツジ
フデリンドウ、ミツバツチグリ、ホタルカズラ、ヒメハギが花を咲かせており、少なくはなっていますがスミレたちもまだまだ頑張っていました。アケボノスミレ、ニオイタチツボスミレ、スミレなどが姿を見せていました。見晴らし台からは武甲山をはじめ、ぐるりと周辺の山々の眺めが楽しめました。
フデリンドウ
ホタルカズラ
ヒメハギ
アケボノスミレ
スミレ
見晴台からの武甲山
公園から少し急な坂道を下っていくと、和同黒谷駅の近くに国産の銅鉱石初めて発掘された露天掘り跡があり、すぐそばには日本で最初の流通貨幣といわれる和同開珎の大きなモニュメントが建っていました。和同黒谷(わどうくろや)駅に向かい標高差400m、約6kmのコースをゆっくり5時間ほどかけて歩いた山旅を終えました。少し暑いぐらいの天気に恵まれ多くの花を楽しめるコースでした。
水木 稔
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