【スタッフの投稿】南高尾山陵のニリンソウが満開です

2023年4月14日に南高尾山陵に行ってきました。
ニリンソウの谷はちょうど満開で、ヤマブキソウとともに綺麗に咲いていました。葉は少し傷み始めています。この大群落を見たい方は早めにゆかれるのが良いでしょう。

この場所は一時かなり花を減らしてしまったようですが、その後保護をしていただいて回復してきたとのこと。にもかかわらず、道を外れて近くでヤマブキソウを撮影するために群落に踏み込んでいく人がいました。残念です。
大きく撮影するためには望遠のきくカメラを持っていきましょう。

イチリンソウも咲き始めていました。

ニリンソウの葉には葉柄がない、イチリンソウには葉柄があるというのが一つの区別するときにポイントですね。ニリンソウの葉をよくみてみましょう。

確かにニリンソウの葉には、イチリンソウのような葉柄が見られません。
ところが「山渓ハンディ図鑑 野に咲く花」にはニリンソウの葉について以下のように書かれています。
「茎葉は3個が輪生し柄はない。根生葉は長い柄があり、3全裂する。」
どうでしょう、長い柄がある葉がどれかわかりますか?

花がついていない葉が根生葉です。茎から出るのではなく、根元から出ているという意味です。つまり根生葉は、根元から出ている長い柄を持ち、3つに分かれた複葉が1枚ついていることになります。一方、花がついている元にある3枚の葉は単葉で、輪生しているということなんです。

難しいですね。わからない方は是非、森くらの観察会に参加してくださいー(笑)

岡本 俊彦

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